第二十七章

フランクが葬儀場の安置室へ戻ると、ヘンリーはすでに目を覚ましていた。

かかりつけ医の手当てで息は吹き返したものの、顔色はひどかった。ソファにもたれかかり、目の下には濃い隈が落ち、眉間は固く寄せられている。

ヘンリーには理解できなかった。祖父はソフィアを溺愛していたし、彼女もまた祖父を敬っていると口では言い、ウィリアムを自分の祖父同然に扱ってきた。それなのに、葬儀にすら姿を見せない。

最後の別れにも来ないなんて、どんな薄情な女だというのか。

ヘンリーがフランクの帰還に気づくと、視線はいっそう暗く沈んだ。

「当ててやろうか――お前、顔をはっきり見られなかったんだろ」

フランクは何か言い...

ログインして続きを読む